----SIDE 
      RIKU----





「・・・く・・りく・・・」




誰かが俺の名前を呼んでる・・・



「おい陸!」



目を開けると広樹の顔がドアップだった。



「うわ!!!」



ガッターン・・・・!!!




「わははは何やってんの桐谷ー!」


「超ウケるんだけどぉ!」




驚いて椅子から落ち、頭を打ってしまった。


近くにいる女子に笑われている。




「・・・大丈夫か?陸・・・」




広樹が笑いを堪えながら上から見下ろしている。




「おめー!!!急にびっくりすんだろ!」


「ははは、わりーわりー。
でもお前、さっきの授業からずーっと寝てるよな。…うなされてたぞ?」




そう、ここは中学校の教室。


またあの頃の夢を見てしまったようだ。