「あ~、幸せ~♪」
俺の目の前、リビングのソファーでプリンを頬張った奏が微笑んでいる。
うん、奏が幸せならお兄ちゃんも幸せだぞ!?
今は奏が男装アイドルなんてやらされているせいで、こうして家の中でその姿を見る機会が少なくなってしまった。
俺自身の仕事が忙しいせいでもあるけれど。
奏はつらくはないのだろうか?
そんなふうに不安にかられてはこうして姿を見かけ、あの頃と変わらぬ笑みを目の当たりにし、安堵する。
そう、あの頃と……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…