家の中に通された。

一番奥の部屋に行った。コンコン
「組長。飛鳥さんです。」

「入れ。」


ガラガラ。
襖を開けた。

奥に進み膝をついた。
「お久しぶりです。お父様。」

「今日は、あのことについての話だ。先ず、飛鳥約束は守れたな。」

「はい。」

「ふっ。じゃあ、なんのためにやらせたか分かったんだな。」

「・・・はい。分かりました。俺、組を継ぎたいです。今までは、兄貴達の誰かが継げばいい、父さんに言われた通りにすればいいと思っていたけど、蓮鳳組を継ぎたいです。」

「ああ。それについては、また話す。」

「はい。」

「話は、以上だ。下がっていい。」


晄羅は、嬉しそうな顔をしていた。
(俺は、お前にしか組を任せるつもりはねぇよ)