猫男が家に住み着き、早いもので1週間。





猫男はいつも私のベッドを陣取る。


もちろん私は小さなソファーで寝る羽目に。




...まぁ、私自体小さいからいいんだけどね。




昼間はどこかへ出かけているようだが、私が仕事へ向かう時間はいつも寝ている。



ご飯を食べるときの行儀もいいし、いいとこの坊ちゃんかっ!?





綺麗な顔をした猫男は、まさにモデルのよう。





もし本物なら、もうとっくにテレビ局に暴露していただろう。






口から少しよだれを垂らしたその猫男を見て、







「それじゃ猫じゃなくて王様じゃん...」


ポツリと呟いた。






―――「うぁ?」



急に起き上がり、私を睨む。





私が何を言ったか絶対に分かってるくせに聞きなおす。





―――――.....こいつ、起きてたのかよ。