―――――「すみません!」


まるで携帯のように体を曲げ、校長に謝る。




...そう。実は私、菅 依月は小学校の先生をしているのだ。




「菅さん、あなたは先生なんですから。子供の見本にならなくてはいけないのですよ。分かってますか...?」


「はい...すみません」




少しだけ声のトーンを下げて話す。




.....いつもはこれで許してくれるはず.....

...だったけど、




.....今日の校長は少し機嫌が悪いようです。




―――「で、なんで遅れたんですか?」



いや、男に住みつかれまして~...なんて言ったら今度こそ減俸されるし。

だって.....校長...言っちゃ悪いけど、...おばさんだもん。




「.....す、菅さん.....」




前を見ると真っ赤な顔したおばさん....じゃなくて校長。


――――もしや、また声に出てましたか...?




背中がスーっと冷たくなる。

今日で何回目だろう..........



「.....すみませ「俺からも、すみません!」」



.......は?