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凛々さん騒動から、早一週間。



あれっきり、凛々さんがあたしの前に現れることもなく、平穏な毎日を過ごしている。

…と、思っていた。



『………舞?』



朝いつものように教室に行ったら、珍しく席に着いている舞の姿。

…それだけならよかったのに。



舞の前まで行って初めて、異変に気付いた。



『………その傷』



初めて……に近いほど、こんなに傷だらけの舞を見たことはほとんどない。



顔は痛々しく絆創膏だらけだし、腕には見える範囲で所々にアザ。

擦りむいているところを見ると、きっと足だけじゃなくて…お腹も。