こんな風に私達の関係は始まった。最初は本当に師弟関係に近かったかもしれない。

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知り合ってすぐの次の朝、最初の事件が起きた。

「夢ちゃん、夢ちゃん。ねぇもう起きてる?」

"ドンドン"とドアを叩く音と共に、何だか切羽詰まったような海里の震える声が聞こえる。

朝の7時だし、私も出勤する訳だから起きてるけどさ、こんな朝イチから何の用なんだろう…と、

「おはよう。どうしたの?」

ドアを開けて私はまた驚いた!!

「ど~したの!!!!!」

海里はまたまた泣きそうだったのだ。

「あのね、朝ご飯食べようと思ったんだけど、ご飯の作り方が分からなくて。お米はあるんだよ。炊飯器もあるんだけど…」

目をウルウルさせて、私にすがる海里を見て、私の母性本能なのか? 学級委員気質なのか? もうよく分からないが、何かが発揮されたのが自分でもハッキリ分かった。

「あのね、海里」

もうこうなったら呼び捨てだ!!