ふと、辺りの視線をみるとあることに気付く。




頂上のままだ。


さっき頂上にきて写メをとった時間からもう20分はたっている。

私は嫌な予感がするのを必死に外れてくれと思いタケルに視線をむけた。



「た、タケル、観覧車…まさか止まってなんかないよね?」

するとタケルは大きな目を更に大きくあけ私を見た。

「止まってる???」

タケルはこの状況に今気付いたのか辺りをキョロキョロとみている。

「うん。多分、止まってる。頂上にきてから20分以上たっているのにまだ頂上だもの」

タケルはキョロキョロと動かしていた目をこちらに向けて「うそー」というなり


頭を抱えてしまった。


そんな取り乱しているタケルとは反対に私は意外と冷静にしている自分に気付く。


私が冷静じゃないときは、虫をみたときだけだ。

彩ちゃん達は私達が話ている間にもう頂上付近にいたからもう降りてるはず

私は観覧車の開け閉めできるドアを開けてしたにいる美和子と心配そうにしている彩ちゃんを見つけた。


「ね~、今、観覧車、止まってるでしょ~?後何分ぐらいででられるの~?」

とありったっけの声で叫んだ。するとその声がきこえたらしく美和子達は私がいる観覧車を見上げた。

「あと四時間ぐらいかしら~」

よ、四時間も!?
私は携帯を開き時間を確認する。

6:52分…10時過ぎじゃない!!