彩・Side
「今日転校生がくるって」
「まじ??」


いつもの会話にはあまりでてこない言葉をきいて私は机の角で足をうった。

「いったっ(泣)」

「彩ってどじぃ~まっ彩らしいけど(笑)」

友達のしいちゃんがペンを回しながら言っていた。

「いや、って今日転校生くるって本当??」

転校生ってうちのクラスにくるらしい。

「うん、そうらしいよ。」

私は打った足をさすりながらしいちゃんの話をきいていた。


「おぉい、席座れ~」

あ、先生だ。
みんなはしぶしぶもとの席に座る。

「おい、入っていいぞ。」

そしてドアから出てきた女の子。身長は私と同じくらいの子だ。前髪が異常なほどパッツンの子だ。

「野本はそこの席だ」

おとなしい子だな。地味っぽいし、話し掛けにくいな

そんな転校生の事を考えてると休み時間、クラスのみんなは転校生の野本ってこの陰口をいっていた。


私、このクラスあまり馴染めないかも。クラス替えをした私は陰口をいっていた女子や男子をみてそう思っていた。