「……ただいま」


玄関で、そう呟く声が
寝かしつけていた子供部屋に
微かに届く


布団から起き上がり
ぐっすり寝ている子供たちの顔を見る


クークー寝息を立て
気持ち良さそうに眠る
貴方にそっくりな顔二つ…


今の私が普通にいられるのは
この子たちのお陰


「……よし」

軽く気合を入れて立ち上がり
静かに子供部屋のドアを閉めた…




間接照明しかない、
リビングに続く廊下をゆっくり歩く



あなたは知らない



あなたは気付いていない



私が今日……