ケータイ小説 野いちご

17ぱれっと、

ちょっと可愛い服着て、一万円。

「何話してたの?」
旬斗が頼に話す。
「世間話」
その間にあたしは歩と拓真を起こした。
歩はすんなり起きたけど、問題が拓真。
「拓真ぁー、起きろー」
なんて言ったって起きないのは分かる。
「拓真、起きたらぎゅーしてあげる」
その言葉を聞くと必ず起きる。
そして起き上がった瞬間、言ってやるのだ。
「頼が。」
「えー、」
とブーイングをされたってシカトをする。
これが至って普通のことだった。

「放課後どうすんの?」
和也が久しく声をかける。
「俺はバイトー」
頼が言う。
「あ、あたしは塾あります」
歩も続けて。
「僕はあおちゃんとデート」
その言葉に和也と頼、旬斗が「は!?」と言った。
「違う違う、ちょっと二人で出かけるだけ」
「じゃあ俺も行くー」
和也が言った。
「じゃあ、俺も・・・」

「だめ」
そう言ったのは頼だった。
「旬斗は歩ちゃんと一緒に帰れ」
なんで、という顔をしている旬斗。
ふいに目が合う頼とあたし。
それは酷なことだと知っていた。
「、そうだよ!旬斗、歩と一緒に帰りなよ」
声が震えてしまう。
分かった、なんて納得している旬斗。
一緒になんていれない。
そう思ってしまうのが、今の心境だった。


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