中学3年の夏…

今年は高校受験が待っている。

夏休みは朝から夜まで

ずっと塾。

朝起きて塾に行き

夜までずっと勉強

家に帰ったらその日

に出された宿題を次々

とこなして気づいたら

シャープペンを持った

まま爆睡…

夏休みは一定のリズムのまま

進んでいくのだと

思っていた。

あなたと出会うまでは…

Am9:28

チーンッ!!

エレベーターが開いた。

「あと2分で遅刻だぁー!」

わたしは急いで塾の入り口へと

急いだ。

「唯、おはよー」

友達の絢香のあいさつに

微笑みながら自分のカードを

手に取りタイムカードを押そうと

した時、ちょうど後ろから見知らぬ

男の先生が走ってやってきた。

Am9:29

そしてわたしが押そうとしてたのを

どけて

ピピッピーピ♪

タイムカードを押した。

わたしはあまりにも突然のずる込みに

呆然…

「あっ…ごめんね」

と言い残し見知らぬ男性は去って

行った。

………

「えっ……」