「由優〜!最近、幸せが顔から滲み出てるわね〜!」

休み時間、静乃に指でプニッと頬を押された私は、途端に顔が熱くなってしまった。


「ちょっと!教室にみんないるんだから、聞こえちゃうでしょ!?」


「大丈夫よ!ベランダに出てるんだから、私たちの会話なんか聞こえたりしないって!」


「そ、それはそうだけど…」


チラリと教室の方を見ると、何人かの生徒が慌てて視線を別の方に逸らしているのが分かった。