菱の國は花嫁達によって保たれていた。
王の娘十二名は王族へ嫁ぎ、この國は安泰であった、十三人目の娘が誘拐されるまでは。

当時、十の娘であった彼女は十年後、精神が壊れ、腕に子を抱いた姿で発見された。

王は既に、お隠れになり、長女である娘が女王として君臨していた。

十三番目の娘の子供の髪は金髪で、それは菱の國を侵食し始めていた縞の國の上流貴族の象徴である。
女王は十三番目の娘と子供を地下に幽閉した。