『…荒れてんな、こりゃ』





ある学校の校門の前。

呆然としながら、ポツリと呟く彼女。



呆然するのもムリはない。


だって、窓こそは割れてないものの……
校舎の至る所に落書きがあり…、

校庭には数え切れない程のバイクがあり…、

登校してくる生徒は皆、頭はカラフルで、
いかにも不良ですよ〜、と言っているようなものなのだから。



みた感じ…、いや、絶対この学校は荒れてる。
不良校だろう。




ここが、私がこれから通う学校。


この学校で過ごしていけるか不安だけど


前いた学校に比べればそうでもないだろう。



それに、こーゆうのは慣れてるから。