――今日も一日、曇りの予報。


 私の心を映した様に、どんよりと暗い。


「……で、言い逃げしてきたんだ」

 リビングで足下のソファに座るオオカミを見下ろす。
 オオカミが家に来るなんて、小学生の時以来じゃないだろうか。

「いや、逃げたというより、恥ずかしくて耐え切れなくなって、その場を離れたというか……」

「ソレ、同じ意味」

 なんていうか、なんていうか、なんていうか……っ!
 確かに頑張りなよって言ったけど、もっと足場を固めたり、フォロー出来る様にしておくものじゃないの? 明日からどうするの! っていうか、私はどうしたらいいの!?


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