ケータイ小説 野いちご

地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ

*第九章*
†繋がらない糸

目の前のことが、信じられなかった。

あの杏が。

今まで…俺にしか甘えなかったのに。


どうして…会長に抱き着いてるんだ?

相手が……違うだろ?

杏が帰って来る場所は、俺の腕の中だったはず。


なぁ……どうして?


呆然と、会長に抱き着く杏を見つめていた。


杏の親父さん達が、異変を感じたため……主治医を呼びに行く。


すぐさま精密検査が行われた。


視力、聴力、CT…MRI。



数時間程で、検査は終了して…診断結果を親父さん達と一緒に聞きに行く。




告げられた結果は……。


“全く異常なし”




杏は、俺のことが見えない。

それは病気やケガの後遺症でもない。



ということは───…。


杏が、4人目の被害者になってしまった。

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