うるさいほどに、窓の外から聞こえてくる蝉の大合唱。
季節は夏真っ盛り。
東雲学園も夏休みに入った。
毎年同様、課題を早々に片付けて、毎日古文書を読みあさってる。
受験生だから、受験勉強も始めたところだけど。
二宮さんに会った日から一週間で変わったこと。
陸に必要以上連絡を取らなくなった。
家にも行かない。
1人きりで部屋に籠もってる。
柚莉には、あの日の夜にすべてを報告した。
すべてを話し終える頃には、怒りに満ちてた。
でも、陸には何も言わないように口止めした。
だから、まだ別れてないんだ。
それだから………
ブーーッ…ブーーッ……。
「20通目か。今日は何通来るかな?」
自嘲気味に笑って、受信したメールを開いた。
季節は夏真っ盛り。
東雲学園も夏休みに入った。
毎年同様、課題を早々に片付けて、毎日古文書を読みあさってる。
受験生だから、受験勉強も始めたところだけど。
二宮さんに会った日から一週間で変わったこと。
陸に必要以上連絡を取らなくなった。
家にも行かない。
1人きりで部屋に籠もってる。
柚莉には、あの日の夜にすべてを報告した。
すべてを話し終える頃には、怒りに満ちてた。
でも、陸には何も言わないように口止めした。
だから、まだ別れてないんだ。
それだから………
ブーーッ…ブーーッ……。
「20通目か。今日は何通来るかな?」
自嘲気味に笑って、受信したメールを開いた。