ケータイ小説 野いちご

地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ

*第壱章*
†噂の姫と帝

―――ポカポカ陽気。

桜が満開に咲き誇り、見るものを笑顔にする。


暖かい風が教室の窓を通過していく中で――


真新しい黒のブレザーに身を包んだ少女達は、噂の彼のことを口にする。




「ねぇ…知ってる?」

「なになに?」

「“帝”だよっ」

「“帝”?」

「3年生にいるんだって!!」

「3年に?“帝”が?」



コソコソと教室の隅で話す彼女達。

近くで話を聞いた他の少女達も集まって来た。



「知ってるよ!帝でしょ!?学園じゃ…知らない人いないよね?」

「ホントホント!……でも近くで見たことないや」

「私も!」



そんな中………一人の少女が周りにいる少女達に尋ねた。



「…………“帝”ってなに?」

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