ケータイ小説 野いちご

地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ

*第五章*
†帝の仰せのままに

姿を見た瞬間―――…

声を発するよりも先に、体が動いていた。


「……っ…」


立ち上がり、腕の中に飛び込もうとする。

しかし……


「ひゃあっ……」


しゃがみ込んでいたことで、足がしびれ…立ち上がっても、バランスが取れず、地面に倒れ込む。



「……ったく…バーカ」

「しゅみましぇん……」


地面につきそうになった瞬間、力強い腕に引き上げられ…抱きしめられた。


「ケガしたらどうすんだ。あ゛?」

「しゅみましぇん…」

「ドジ」

「ドジじゃないよっ………!?」


ドジとけなされ、反論するために顔を上げたのに…降って来たのは

バカにする言葉ではなく…


「………っん……」


優しいキスだった。

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