「ほら、里穂。いつまで窓に引っ付いてるつもりだ?」


「だって、雨・・・」


「だからって空睨んでも降りやまないから」


「でもっ!」


プッと頬を膨らまして、里穂はまた窓越しに空を睨んだ。


今日はクリスマスイブ。


シーズンも終わり、俺は昨日から里穂の部屋に泊まりに来てた。


里穂は昨日で授業が終わりで、今日から冬休み。


「修斗~」


「俺に言っても無駄だっつーの」


「ん~」


昨日はあんなに晴れてたのに、今日は大雨。


風がビュンビュン吹き、外に出るのも気が引ける状態。


「せっかくこたつ用意したんだから、こっちこい」


「うん」