雨の日のスターバックス。



美喜さんとあたしはまたコーヒーを飲んでいた。



「よかったじゃん、海斗に会えて。」


「でも、結局また問題抱えてて。」


「ほんっと、トラブルメーカーだね、あいつ。」



ほんとだよ。



海斗、あんた自分がどれだけ勝手かわかってる?



「そういや、美喜さん。
岩谷さんとはうまくいってるの~?」



ニヤニヤとしたあたしを明らかに避けた。



チューとストローでコーヒーを飲んで、窓の外をみて「雨やまないね~。」なんて。



美喜さん、バレバレですよ。



「毎日ラブラブなわけ?」



美喜さんはチラッとあたしをみた。



「美喜さ~ん?」


「…うん。
上手くやってるよ。」


「いやだ、大人~。」



照れてる美喜さん。



なんか可愛いったら。



「料理は出来るようになったの?」


「うん。
今、料理の本とか集めて勉強中。」


「へぇ。
岩谷さんは家事手伝ってくれてるの?」


「うん。
…洗い物は正毅の仕事だよ。」



ちゃんと役割分担もしてるんだ。