外は雨。


もう、3日も降り続いている。



部屋は湿気が多くてじっとりとしているし、何もやる気が起こらない。



それでもあたしはケータイを開いた。



もう、何度めになるかわからない。



メモリーから“海斗”を呼び出した。



そして、期待を込めて発信ボタンを押す。



でも、聞こえてくるのは機械の声。



「この電話番号は、現在、使われておりません…」



今日も、繋がらなかった。



あたしは脱力して、ケータイを放る。



白の長方形はボスっと鈍い音を立てて、ベッドに落ちた。



あたしもベッドに身体を投げ出す。













もう、3か月、これを繰り返している。