柏原 葉(かしわばらよう)とゆうのが、「その人」の名前だ。

2人でおくれてはいっていくとみんな色めきだった。

ほとんどの人はたぶん葉の見た目、桜だけはあたしが男と歩いてることに対してだろう。

約束どおり葉に隣に座ってもらうと、他のメンツははじめこそちらちらこっちをきにしていたが、そのうち近くにいた子とそれぞれもりあがりはじめた。


「柏原くんって何歳?」
何気なくきくと、
「‥‥‥‥高1」
ふてくされたようにこたえた。
「えっ?!年下?」
あたしは高2である。

あからさまに驚いたような顔をしていると、
「‥年下だとだめ?」
拗ねてるみたいにきいてくる。

「いや‥別にだめじやないよ、びっくりしただけで」
緩めて笑うと
「‥柊さん、ちゃんと意味わかってる?」

「へ?」
きょとんとすると
「やっぱわかってなかったか‥」
「何が?」
また首をかしげる。


「だーかーら!恋愛的に‥ね?」


思わず顔が熱くなる。


だってそれ。
あたしをけっこう気に入ってくれたってことでしよう?