「…詩美、俺が失うのが嫌なのはお前だよ…」


…私……?


失うのが怖い?


「小学校の屋上で俺がお前の兄に喧嘩売った時、
やっぱり逃げられると思った…」



空は目に涙を溜めながらゆっくりと言った。



「でもお前は泣かずにずっと俺の傍に居てくれた」



…空…?

あんたも約束破ったね…


「変な感情が…変わっちゃったんだ。」



そして空は窓の外に行った。



「俺はお前の事が好きって分かった。」