螺子のきれたオルゴールが

 枕元で、また

 愛の音楽を奏でました。



 外には

 あおい灰色の街が

 転がっています。



 銀と青の間のような

 あおいろ。


 怖くて覗けなかった

 暗い廊下の先やら

 庭に生えたグミの木やらが騒ぐので、


 扉を探しに出かけることにしました。