うつ病を経験したことがなくても、
失恋や、仲の良い友達と喧嘩して気まずくなった
という体験がきっかけになって、
気分が落ち込んでしまったという経験は
誰もが持っているでしょう。
そして、誰もが 知らない間に
元に戻っているのです。

ところが、
うつ病になると、
このような落ち込みの状態が2週間以上続き、
日常生活や仕事に支障をきたす
という状態になります。

軽いうつ病を含めると、
人が一生のうちに、
うつ病にかかる割合は、
15人に1人と言われるくらい
身近で一般的な病気なのです。

からだは、どこかが痛いとか、だるいとか、
ちょっと困る症状が出てきます。
血液検査やレントゲンなどで異常が発見されると、
自分でも病気であることが自覚できます。

しかし、心の不調を感じても、
心の健康状態を見る客観的な検査はありません。
病的なうつ状態であっても、
病気だと気づかずに重症化したり、
なかなか自分が病気だと
認めることができなかったり。

この気づきの遅れが、11年間自殺者 
3万人を超えるという
自殺大国 日本を作っているのかもしれません。

だからこそ、
意識して、ストレスをコントロールし、
心の健康を保つことが必要なのです。