3人は静かに教室に向かった。


そこで、美沙と星良と会った。


『おはようっ』
優菜は無理にいつもの自分を作ってあいさつをした。

『よぉっ』
『おはよう』
美沙も星良もいつもと変わらない返事をしてくれた。

『今日も…暑いな…6月なのに』
星良はわざと会話を繋げようと必死そうだった。

『おうっそうだな…』
憧もその必死な星良に応えた。


美沙と礼奈はただ黙ったまま
だった。




星良も憧も
みんな現実のテストを
逃れるのに必死だった。



誰、1人テストの話をする者は
いなかった。

















教室に入った優菜は
なぜか胸騒ぎがした。


ドクドクして前が見れない。



















優菜はその光景を
今…現実として見れなかった。




















職員用の机に
慰霊と百合の花が置いてあった。