佳祐に抱き締められた体がまだ熱い。



光太のここちよい腕の中と違い、佳祐に抱き締められた私の体は何故かいつまでも熱く、もう一度と抱き締めてほしいと思う。



佳祐は私に何を話したいのだろう?家に行っていいかと聞かれた時、すぐに「いいよ。」うなづいてしまいそうになった。



私は佳祐のその言葉をずっと待っていたのかも知れない。



たけど佳祐もう遅いよ。私は光太を選んだから。



佳祐との未来は来ないよ。


さっきまで、部活が嫌だったのに、佳祐に会える!会いたい。少しでも佳祐と触れ合っていたいと思った。



光太が心配そうな顔してる。



ごめん光太。私今だけ自分の気持ちに素直になりたい。