チュンチュンッ

明るい光が差し込む朝。
鳥の囀りが私の耳を掠る。

「ん…」

瞼の内まで入る光の眩しさで、私は目を開けた。

あぁ…久しぶりにあの夢を見た。
朝からツイてないなぁ。

「ほんっと…いつまで経っても、嫌な夢…」

私は真っ白な天井に、無表情なままため息を吐いた。

するとノックの音が聞こえ、

ガチャ

「昴様、おはようございます」

執事である神田(カンダ)が、いつも通り燕尾服に身を包み、凜とした雰囲気を醸し出している。

「あぁ…おはよう、神田」

神田は私の執事で、信頼あるかなりのエリート。

「起きておられたのですね?」

そしてこの私が、

桜木 昴(サクラギ スバル)

今年高1の15歳。
桜木財閥の次期後継者だから、執事もいるわけです。

「うん、ちょっと嫌な夢見ちゃっ…」

ドタドタドタドタ、ガチャッ…!!

はっ!!こ、この音は………(汗)