僕には好きな人がいます

運命的に小1から現在、中3まで
ずっと同じクラス

僕の知ってる彼女は
長いストレートの黒髪に
白い肌で目の大きい美人で
成績が優秀で
誰にでも優しくて
いつもニコニコしてて
シャイだけどしっかりしてる
そんな完璧な女の子です

「なーなせくん」

僕はあの優しい声と笑顔が大好きだった

でも2年前の夏から今日まで
ずっとずっと会えなかった…

「出席を取る、一戸七瀬(イチノヘナナセ)」

「はい」

彼女はずっと不登校だったから

けど今日2年ぶりに学校に来た

3年になり、ずっと空席だった
僕の隣りの席に彼女が座っているのだ

「小南麻亞子(コナンマアコ)」

「はぃ…」