「ちょい、きたねーけど」

「お…おじゃまします」



――それから北海道の地を飛び立って、東京へと帰宅後

さっそく幼なじみの翔に案内されてきたわたしは、おずおずと中へ入る。


「わぁなつかしい!ねぇそういえばさ、翔の部屋ってこんなんだったね!」

「…まぁ、な」


昔来たときのことを思い出すように、ぐるりと周囲を見回す。


…何年ぶりだろう、子供のときに足を踏み入れていたはずの、翔の部屋は

当たり前だけど、ちっちゃい頃に見たときとはずいぶん感じが変わってて


なんとなく…、男子高生の部屋って感じがした。