「…なんだ、いまの…」






唖然としている俺の横を

水島と滝口が通る.






「…せんせ、負けるなっ!!」



「…らぶらぶになれっ!」





「…あたしたちみたいに??//」





「…おれたちみたいに??//」









なんだか酔って

いい感じに二人が

帰っていくのを

見届け、

俺は真っ暗な空をみあげる.











…かれん.


今おまえはどこにいて

何から逃れようとしていて





…そして誰を

想っているのだろう.








…俺は

いま

お前のことを

何も知っていない.