「聞いたか?『陰の支配者』が殺されたんだってさ」



「聞いた、聞いた!犯人の手がかりもないらしいぜ」



「警察は恨みを持っている人間を疑っているみたいだけど人数多すぎで特定できないらしいよ」



「そりゃあそうだよね。この学校だけでも恨みをもつ人、結構いるしね」



「ネットや外でもやってたらしいよ」



「怖いけどさ、正直あの女が死んで安心している人多いよね」



「確かに~。いろいろ迷惑だったもんね」




そんな声がクラスの中で聞こえる。



皆も悲しんでいるより安心しているように見えた。



私は知らん顔で窓の外を眺めていた。



すると山岸が担任の代わりに教室に入ってきた。