少し腑に落ちない気持ちを抱えながら夜になった。
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ラックこと山岸に言われた言葉が頭に残る。
『友達とかいないわけ?』
いらないよ、そんなの。
友達関係なんて上っ面だけで無駄なんだ。
信じられるのは自分と……
「月乃!」
店の前に来ると後ろから山岸が走ってきた。
「どうした?入らないのか?」
「入る」
さっき…山岸に名前を呼ばれたときに妙な感じはなんだろう?
「おっ!2人一緒に来たのか。いつのまにそんな関係になったんだ?」
冷さんが面白そうに冷やかしてきた。
「そこで会っただけですよ。それよりも仕事を」