帰り道、ずっと泣いていた。
後悔なのか
なんなのかわからない。
どの道を選んでいたとして、
こうなっていたような気がして
自分を責めた。
私が悪いんだって…
私が
新羅のように素直じゃないから…
だから、こうなったんだって。
もし、新羅に話していたとしても
私の性格じゃ、一緒に追いかけるなんて無理だった。
きっと
やきもちを焼いて、自分はもう好きじゃないフリをしてしまってた。
新垣先生は
私のこの気持ちをどこまで知っていますか?
全く気付いていないとは思えない。
もし、先生が彼女にこの話をしたとしたら
その彼女は言うよ。
『その子、好きなんじゃない?』ってね。
恋をした人なら
わかってしまう。
急に無視したり
急に泣き出したり
意味不明な私の行動…
これは
恋の迷路に迷い込んだから。