ずっと好きでいよう…


それが私の幸せだから。




だけど…


それすら私には許されない。







神様はいじわるだ…


どうして?





「優先輩~!!お疲れ様です!!」


校舎の周りを走り終えた私にタオルを手渡すのは、後輩の新羅。

中学の陸上部からずっとかわいがっていた後輩。


私を追って、この高校に入学し、陸上部で汗を流す仲間。



「ありがと~!新羅、足の具合どう?」

体育の授業で怪我をした新羅は、しばらく走ることができない。

包帯の巻かれた足で、私達部員の世話をしてくれる。