あれは――夜遅くまで何人かの友達と遊んだ帰り道だった。
小学校を通り過ぎると、その先に俺の家がある。
丁度、小学校の手前を歩いていた時に、聴きなれた携帯の着メロが鳴った。
さっきまで遊んでいた友達の誰かだろうな。
俺はそんなふうに思いながら通話ボタンを押した。
「もしもし、こんな時間に電話してゴメン。寝てた?」
電話の相手は土偶だった。
こんな時間にどうしたんだろう。
「いや、寝てないけど、こんな時間にどうした?」
「……うん。何か嫌な予感……し……」
土偶の声は途切れ途切れになり、やがて通話が切れたことを知らせる無機質な音に変わった。
あれ? 電波悪いのか?
携帯のディスプレイを見ると、電波はあるようだったが、土偶に電話を掛け直しても、電話が繋がらなかった。首を傾げながら、俺の視界に入ってきたのは、小学校の前に一つだけ設置されている電話ボックス。
溜息混じりに、しょうがね~なと呟き、俺は公衆電話に近寄ると、ギギギっと音を立てながら扉を開けた。
小学校を通り過ぎると、その先に俺の家がある。
丁度、小学校の手前を歩いていた時に、聴きなれた携帯の着メロが鳴った。
さっきまで遊んでいた友達の誰かだろうな。
俺はそんなふうに思いながら通話ボタンを押した。
「もしもし、こんな時間に電話してゴメン。寝てた?」
電話の相手は土偶だった。
こんな時間にどうしたんだろう。
「いや、寝てないけど、こんな時間にどうした?」
「……うん。何か嫌な予感……し……」
土偶の声は途切れ途切れになり、やがて通話が切れたことを知らせる無機質な音に変わった。
あれ? 電波悪いのか?
携帯のディスプレイを見ると、電波はあるようだったが、土偶に電話を掛け直しても、電話が繋がらなかった。首を傾げながら、俺の視界に入ってきたのは、小学校の前に一つだけ設置されている電話ボックス。
溜息混じりに、しょうがね~なと呟き、俺は公衆電話に近寄ると、ギギギっと音を立てながら扉を開けた。