二人の距離は、あの日を境に近くなった。ナツミも以前のトラウマが晴れ、吹っ切れた様子だ。



週末の日曜日は、毎週デートをする様にもなった。




「うわーっ! きれーい!!」



二人でぶらぶらと街を歩いている途中、ナツミは写真館のショーウィンドウの前で立ち止まった。



そこには、幸せそうなカップルの結婚写真が並んでいた。



「ナツミは、どっちがいいんだ?」


「何が?」


「和式と、洋式」


「ずぇーったい洋式! ウエディングドレスを着たいもん!!」


「そ、そうか……」



目の輝きが違うナツミに、オレはたじろいでしまった。