時刻は午後7時。 由里は帰ってきた。 けど、 僕の感情の中には 心配と、 怒りと、 知らないなにかが 在った。 「ごめん、遅くなっちゃって」 「なにしてたん?」 「いや、ちょっと」 「毎晩毎晩遅いけどな、 なんかあったらどうするん? 案外高校生が一番危ないんやで?」