ケータイ小説 野いちご

記憶の方程式(2011年10月15日更新)

冷たい夜

貴方が隣にいない寂しい夜。


以前、メール不精の貴方が私宛てに送ったメール。


たった一言のその文を何度も何度も読み返す。


『愛してる』


私も愛してる―――。



怜人、貴方に言えないこの言葉はどこに向かえばいいの?


部屋の片隅に置いてある写真。


その写真に写っている私は無条件で怜人の隣で笑っていられた。


写真の中の自分に嫉妬すら覚える。


明日も私は怜人に会いにゆく。


私の記憶を無くしている彼の元へ。

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