“キーンコーンカーンコーン”



チャイムが鳴り、私は学校を出た。














私の名前は音梨 奏。１６歳。


星條高校に通う女子高生。





「ねぇっ！奏っ！」


隣にはニコニコしている女の子。


話しかけてきたのは遠藤 栞(ｴﾝﾄﾞｳ ｼｵﾘ)。
私の小学校からの親友でスッゴい可愛い子。




「なに、栞？」


私が答えると栞は上目遣いで私を見てきた。



こ、これは……ι


少し嫌な予感がする…




「あのね…またトランペット教えてほしいの！」


栞はパンっと手を合わせた。