秋が過ぎ、雪が降りしきる冬がやってきた。
当初この世界にやってきたときに比べて、仲良くなった人たちがたくさんできた。

「ねぇ、あなたはいつになったら受けるおつもりなの?」

愛姫に言われて、きょとんとした顔をする。

「なにが?」

不思議そうに首をかしげると、愛姫は小さくため息をついた。

「いやだ、まさかまだなの?」

「え、だから何が?」

怪訝そうな顔をすると、愛姫は小さく頭をふった。