捜査一課会議室。
達郎はあたしと岸警部を椅子に座らせ、自分はホワイトボードの前に立った。
「まずこの事件の不可解な点を潰します」
達郎はホワイトボードに【東京‐静岡‐掛川】と書いた。
「それは田村清が静岡で特急電車から新幹線に乗換えたこと」
あたしと岸警部はうなずいた。
静岡‐掛川まで、1区間だけ新幹線に乗換えるのは不自然に見えた。
それ故に、最初それは田村清殺害犯のカモフラージュに思われた。
しかし捜査の結果、この乗換えは田村自身によるものだとわかった。
「田村が何らかの隠蔽工作を行なったのでは、という考え方もある」
岸警部はそう言った。
何をかくそう、それを言い出したのは岸警部本人だった。
それはやはり、田村清に小林誠殺害の容疑がかかっているからだろう。
「いいえ、警部」
達郎は首を振った。
「田村清はなにも隠そうとしていませんよ」
達郎はあたしと岸警部を椅子に座らせ、自分はホワイトボードの前に立った。
「まずこの事件の不可解な点を潰します」
達郎はホワイトボードに【東京‐静岡‐掛川】と書いた。
「それは田村清が静岡で特急電車から新幹線に乗換えたこと」
あたしと岸警部はうなずいた。
静岡‐掛川まで、1区間だけ新幹線に乗換えるのは不自然に見えた。
それ故に、最初それは田村清殺害犯のカモフラージュに思われた。
しかし捜査の結果、この乗換えは田村自身によるものだとわかった。
「田村が何らかの隠蔽工作を行なったのでは、という考え方もある」
岸警部はそう言った。
何をかくそう、それを言い出したのは岸警部本人だった。
それはやはり、田村清に小林誠殺害の容疑がかかっているからだろう。
「いいえ、警部」
達郎は首を振った。
「田村清はなにも隠そうとしていませんよ」