結局のところ、愛人でも、なく、ただの若いセックスフレンドなのだ。 松崎とは二週間に一回程逢っていたが、時間がないせいもあり、セックスするだけの関係だった。 それでもそれなりに満足していたが、松崎が他の女の人と歩いていた、という話を聞くと、胸がざわついた。 「ミナが素敵なオンナになっていくところをみていきたい。」 セックスの前、二人でお風呂に入っているとき、勃起したペニスをミナコの中にゆっくりいれながら、松崎はいった。 「ありがとう、嬉しい。」 「はぁっ、、。」 髭の生えた口で、乳首の周りを強く舐められる。 (それって彼女なの??) 怖くてきけない。 (他にも、セックスする相手はいるの??)そんなこと、松崎に咎める権利はミナコにはなかった。 「クリトリスにあてるように腰を前後につきだして。水の中で動きやすいから。」 「はぁっ、、気持ちいいっ、、。」 いろんな意味で、セックスは全てのことを忘れさせて、快楽へつれていく。 甘い香りを振りまいてミナコを誘惑する快楽の花は、終わってしまえば、枯れ落ちた、抜け殻