涙を堪えて、ドアノブに手をかけた。時.....

鼻をかすめる香り。

あぁ、この匂い大好き.....。

貴方に包まれてると安心させてくれる.....。



無意識にそう思った時には、愛しい貴方の腕の中に。

後ろから抱きしめられていた。



「たった“優しそうで素敵な人”なんかに、お前はあげらんねぇよ。」



私の肩に顔をうずめながら、そう呟いた。


「か....ちょ...ぅ.....」


声が震える。

ヤバい。

泣きそう。