「ここはこれを代入して解くんだぞーっ」


伊吹が教科書を見ながら説明している。




「…………」


黒板に書かれた数式をノートに写しながら、黒板にチラッと視線を向ける。




?!?!


また目合った!!




「…………」


サイアク……。




「はい今日はここまで。よく復習しとけよーっ」


チャイムが鳴ったと同時に、伊吹の授業が終わった。




「……はあ」


終わった終わった。




「葉月ーっ、今日も伊吹先生ほんとにカッコいいよねーっ♪」


真由子が私に近付いてきて、満面の笑顔でそう言った。