5時間目をサボった私達は、6時間目が始まるギリギリまで図書室に居た。


それにしても、うちの図書室は本当に人が来ない。


テスト10日前ですが…


渋々、私は篠と共に教室に戻ったんだ。


教室に入るのが少し怖かったけど、篠がギュッと手を握り締めてくれていたんだ。


しかし、教室に戻ってからの遊の視線が怖かった。



今、授業中ですけど……



こんなに泣きそうになりながらの授業って無いよね。


私は意を決して遊に手紙を書いて回した。


【話が有るから教室に残ってくれる?】



遊は一瞬びっくりしていたけど、



【分かった】



って手紙が回ってきた。



その後の授業はあんまり記憶が無かったんだ。


ずっと、この後の事を考えていたから。