「柚子、篠!!待ってよ~~」


「早く来なって!!」




ガシャーーーーン




あちゃ~~~~~


いつもの如く、今日も2人に置いてきぼりを食らってしまった私。

そしてカバンを閉めそこなって、中身をばら撒いてしまった。

本当に、自分のマヌケさが嫌になるよ。
私は、溜め息を吐きながら中身を拾った。


早いもので、この学校に入学して半年も経つんだ。
かなり慣れたし、友達の沢山できた。

その中でも仲良しなのが、幼馴染の柚子とこの学校で出会った篠《しの》

柚子は頭も良くてスタイル抜群なの。
クラスのアイドル的存在。

篠は少し気が強くて、でも人一倍正義感が強いの。
篠とはまだ出会って半年だけど、ずっと一緒にいる気分なんだ。


でもって、その中にいるマヌケな私……


分かってるよ、不釣合いなのは。

自分でも、嫌ってほどマヌケな行動をしちゃうの。


昔は少しはしっかりしてたんだけどな……


なんて小声で愚痴ってみた。