《 えぇーー!? またぁ? 》


「またって涼子まで何よぉ、傷付いてるんだ
 からさぁ
 涼子くらいは慰めてよぉー… ウゥッ」


 浩二に電話を切られた後、無意識の内、私は大学の友人である涼子に電話を掛けていた。


(――…これもいつもの事なのよね)



《泣くな泣くなー、そんな男の為に美咲が泣
 くなー!》


「そんな事言ってるけど、涼子だって同じ目
 に遇ったら、絶対泣くわよー!」


 寂しくて、構って欲しくて電話したのに、八つ当たりしちゃう私。



 だけど、ねぇ、涼子は私を許してくれるでしょう?





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